空走距離と制動距離

自動車免許を取得するまでのカリキュラムなどは決まっており、教科書通りのことを暗記していることも多いでしょう。その中でも「空走距離」「制動距離」という言葉は、試験でもよく出される問題でもあり、とりあえず暗記をしたという人も多いかもしれません。実際に運転してみないと体感できないので、「言葉だけは知っている」という状態はどうしようもないかもしれません。しかし、これらの自然に働く力は、しっかりと意識しておかなければ事故にもつながってしまいます。運転をしながら慣れていくことはもちろんですが、自動車免許を取る前にどんなものであるのか、しっかり想像しておくことが大切と言えるでしょう。知識として、ブレーキを踏んだら車が止まるというのは知っていると思います。しかし、実際の運転では「ブレーキを踏んでからブレーキが効き始めるまでに進む距離」と「ブレーキが効いて実際に車が停止するまでの距離」があります。そのため、危ないと思った瞬間に踏んでもブレーキが間に合わないという場合があるのです。この「効き始めるまでの距離」は空走距離と呼ばれており、「実際に停止するまでの距離」は制動距離と呼ばれています。この制動距離は、路面が雨で濡れている場合や、タイヤがすり減っている場合には通常の二倍の時間がかかると言われています。雨の日に自転車で走っているとき、ブレーキが効くまでに時間がかかったという経験はないでしょうか。その制動距離は、自動車の場合には速度の二倍に比例すると言われています。つまり、スピードが出ていれば出ているほど、止まるまでの距離が長くなるのです。事故を防ぐためには、普段からスピードを抑えながら走行することが大事だと言えるでしょう。